「赤ちゃんの歯磨き」 生え始めたら遊びから

 

 赤ちゃんの歯磨きはいつからどうやって? 答えは「乳歯が1本でも生え始めたら歯ブラシを持って遊ぶことからスタート」です。なるべく早くから歯ブラシを使うことで抵抗感を減らし、歯磨きの習慣を身に付けさせることができます。ガーゼを用いたケアと共に刺激や感触、動きに慣れさせるための歯ブラシトレーニングを始めましょう。

 トレーニングには赤ちゃん用の乳歯ブラシと保護者用の仕上げブラシの2種類を使用します。乳歯ブラシは持ち手が滑りにくく握りやすい太めのものを選びましょう。さらに喉突き防止のプレート付きだと安心です。仕上げブラシはブラシ部分が小さく軟らかいナイロン毛がお勧め。

 トレーニングは離乳食後に行うのがよいでしょう。まず乳歯ブラシを赤ちゃんに持たせ、握る場所とくわえる場所を遊ばせながら覚えさせます。慣れてきたら乳歯ブラシを動かし歯磨きのまね事をしてみましょう。乳歯ブラシを嫌がらないようであれば仕上げブラシも併用します。仕上げブラシはお箸持ちで、弱い力でチョンチョンと歯を触る程度に。しっかり磨こうとすると歯茎を傷つける恐れがあるので気をつけましょう。

 あくまでトレーニングなので嫌がる時は無理をせずにやめましょう。できそうな時に少しの時間だけ、たくさん褒めながら楽しくやるのが歯ブラシ好きへの第一歩です。

 (県歯科医師会)