「歯間や生え際の汚れ除去」 数カ月に一度受診を

 

 中高年以降になると、いつの間にか歯と歯の間に食べ物が詰まるというような現象が出てきたりしませんか? 少しずつ歯周病や過度な力、誤った歯磨きなどで歯茎が痩せ歯の根っこの部分が出てきたりします。出てきた歯の根っこはむし歯になりやすく、また困ったことにこの部位のむし歯は治療が難しいのです。

 歯を守るためには、この部位にできるだけむし歯をつくらないようにしていただくことが大切です。歯と歯の間や歯の生え際のプラーク(歯垢(しこう))をきちんと取り除くことでむし歯になるリスクを軽減することができます。

 歯ブラシのみでブラッシングした場合のプラーク除去率は61%、一方歯磨きに加えてデンタルフロスを使用すると、プラーク除去率は79%になります。これに加えて歯間ブラシを併用すれば、プラーク除去率は85%にまで上がります。

 あくまで、丁寧に歯磨きをすることでのお話ではありますが、要するに歯ブラシ、フロス、歯間ブラシなどを用いても汚れは残るわけです。きっと、忙しいときなどはササっと済ませたりもするかもしれません。

 専門的な処置で、その普段残ってしまう汚れを除去することが大切です。歯周病やむし歯の進行を抑制し、自分に合った数カ月に一度のメンテナンスを受けられると良いでしょう。
(県歯科医師会)