土の種類で放射線量違い 

 
土の種類で放射線量違い

イラスト・seesaw.

 土の中には放射性物質が含まれています。土の種類で放射性物質の量が異なるため、場所によって放射線量にばらつきがあります。身近なところでは、花こう岩や大理石が放射性物質を多く含んでいるので、石造りの建物や石畳の多い国は放射線量が高くなります。

 日本国内でも放射線量にばらつきがあり、平均的に西日本の方が東日本より放射線量が高い傾向にありました。東北地方はもともと低めです。そのため、土から受ける年間の放射線量は国内でも1ミリシーベルト程度の差があります。細かくは場所によりますが、都道府県別で最も高いと言われていたのは岐阜、一番低いのが神奈川でした。広島もやや高めなことが知られていますが、これは原爆の影響ではありません。先に述べた花こう岩を含む土の中の放射性物質の影響です。ちなみに長崎は日本平均より低めです。