放射線影響は総量が重要 

 
放射線影響は総量が重要

 日本酒を一瓶、一気飲みすることと、一年かけてちびちび飲むこと。どちらが身体に負担がかかるかと言われれば、一気飲みの方がもちろん危険です。放射線も同様です。長時間だらだらと浴び続ける方が何となく嫌な感じがしますが、「同じ量を浴びる場合」には、長期間より短期間に浴びる方が身体への負担は大きくなります。

 ここで重要なのは、「同じ量」のお酒を飲む場合には、という条件下での話であることです。1日で1瓶飲みきる場合と、10日で1瓶飲む場合では、10日かけた方が負担はかかりません。

 1日だけ1瓶(合計1瓶)飲む場合と、10日で10瓶(毎日1瓶)飲む場合はどうでしょう? もちろん合計10瓶飲む方が負担です。

 放射線の影響は量の問題です。まずはトータルでどれだけの量なのかを知ることが大切。その上で同じ量であれば、長時間で浴びる方が負担はかかりません。