被ばくは「内」「外」別に計測 

 
被ばくは「内」「外」別に計測

イラスト・seesaw.

 レントゲンやCT検査の直後にホールボディーカウンター検査を受けるとどうなるでしょうか。答えは、何も検出しません。え? と思った方は、放射線と放射性物質の関係をもう一度思い出してみてください。

 放射性物質から放射線が出て、その放射線を浴びることで私たちは被ばくします。レントゲンやCT検査は身体の外から放射線を浴びる「外部被ばく」にあたり、体の中に放射性物質を取り込ませる検査ではありません。

 その一方、ホールボディーカウンターは検査の時点で、(放射線ではなく)放射性物質が身体の中に存在するかを確認する「内部被ばく」検査になります。

 この「外部被ばく」と「内部被ばく」の合計が身体に影響を与えますが、二つは別々に計測・評価されます。外部被ばくは放射線を浴びるその時に計測しなければなりませんが、内部被ばくは、放射性物質が一定期間身体にとどまるため、長期間あけなければ取り込んだ後でも評価できます。