体調のリズム崩さないで

 

 新型コロナウイルス感染症が全国で広がりを見せています。

 コロナウイルスの名前は、その形が太陽の光の冠、王冠に似ており、それを意味する「コロナ」に由来します。元々、一般的な風邪の2割前後がコロナウイルスによるものといわれ、多くの場合が軽症ですが、今回は新型で重症化もしやすいです。

 ウイルスですので、いわゆる抗生剤(抗生物質=細菌への特効薬)は効きません。症状に合わせて、解熱剤や痰(たん)の切れを良くする薬、咳(せき)止めといった薬を使うことになります。そのため、手洗いやうがい、人が集まるような場所には出掛けないといった予防を徹底すること、かかった場合には自身の免疫力で撃退するほかありません。

 不要不急の往来や外出の自粛をはじめとして、今後もさまざまな要請が出ることが予想されます。そしてそれが長期化する可能性が高いです。感染症の拡大を抑えるために、人との接触を避けることが重要な手段の一つだからです。年度替わりの時期ではありますが、それぞれが感染しないよう、皆さんの協力が必要です。

 その一方で、過度に生活を制限すると、体調のリズムを崩します。自身のやり方でうまくストレスを回避しながら、予防のための行動も忘れないようにしていただければと思います。