メディアの情報、一長一短

 

 原発事故や放射線に関することについて、これまでさまざまなメディアで発信が行われました。昨今の新型コロナウイルス感染症に関しても、テレビや新聞・雑誌だけではなく、スマートフォンやパソコンなどを通し、インターネットやSNS(会員制交流サイト)での発信も多くなっています。数分前に起こったことが世界中に一瞬で拡散されることも珍しくありません。

 そのため、情報の速報性や多様性が強化され、われわれはさまざまな情報を瞬時に手に入れられるようになりました。その一方で、原発事故や放射線に関することでもそうだったように、多くの情報が飛び交い過ぎるため、何が正しいのか分かりづらく戸惑うことも増えたと思います。

 それぞれのメディアは、情報の発信についてそれぞれに長所と短所を持っています。インターネットやSNSなどのメディアの特徴を知ることは、さまざまに飛び交う情報をしっかりそしゃくして前に進むために重要です。

 インターネットでの情報の検索とテレビ・新聞・雑誌などのメディアの大きな違いの一つは、インターネットでは、われわれは「知りたい」と思っている情報のみを検索するということです。そのため、必然的に自分の興味のある、自分が聞いていて納得できる情報に偏りやすい傾向になります。次回からもう少し掘り下げて紹介したいと思います。