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〔 1 〕 二宮規郎 医師    
【 インフルエンザ(上) 】
変異を起こし毎年流行

 【インフルエンザとは】インフルエンザは日本語で流行性感冒といい、略して流感ともいいます。感冒とは風邪のことで、普段風邪をひいたと言っているのは感冒のことで正しくは普通感冒といいます。インフルエンザの原因はウイルスで、風邪の原因の約9割はウイルスでほかは細菌とされ、両疾患とも鼻腔(びくう)から喉頭(こうとう)までの上気道に急性の炎症(腫れ、充血、痛みなど)を起こします。
 インフルエンザはウイルスの構造の違いによりA・B・Cの三つの型があり、C型はその症状からほとんど問題とされません。昨年から今年にかけて流行した新型インフルエンザはA型です。インフルエンザはA型、B型共に毎年変異を起こすので、流行することになり、そのため毎年予防注射が必要になります。流行時期は毎年12月末から翌年3月にかけてです。

 【インフルエンザの症状】突然の発熱、39度を超える発熱、のどの痛み、鼻水、鼻詰まり、頭痛、筋肉痛、関節痛、全身のだるさ、咳(せき)などが主な症状で、3〜7日間続きます。普通感冒に比べて全身症状が強いのが特徴で、またB型よりもA型の方が症状が強いとされています。
 小児では解熱しても2日後にまた発熱する子どもや、ふくらはぎの筋肉炎で一時的に歩けなくなる子どももいます。小児の合併症としては近年増加しているインフルエンザ脳症があり、ひきつけや意識障害などに注意が必要です。高齢者では一般に肺炎を併発する頻度が高く、死に至ることも少なくありません。
(県医師会会員・郡山市)

=次回掲載10月15日


 



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