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 【 家庭でできる応急処置TOP
平成20年9月19日
斎藤昭 医師       
足のけがの対応
出血は直接圧迫で止血を

 【足の指のけが】足の指のけがの原因は、机などにぶつける、重い物を足の上に落とす、などがあります。受傷直後であれば氷などで冷やしてください。足の指が変形している、腫脹(しゅちょう)がひどい、歩けないなどの症状があれば骨折の可能性もあるので整形外科の受診が必要でしょう。
 【出血したら】出血するようなけがの場合は、傷口が汚れているときは流水で十分に洗い流し、ガーゼやハンカチなどで傷を直接圧迫して止血するのが簡単でよい方法でしょう。傷口より体の中心に近い部分を強くしばって止血する方法もありますが、強さの加減が難しく中途半端にしばるとうっ血してしまい、出血が多くなるという逆の結果になることもあるので、あまりお勧めしません。
 【足首をねんざしたら】多くは足先が内側へねじれるように受傷します。階段を下りるとき思ったより一段多くあった、バレーやバスケットでジャンプして他の人の足の上におりた、などで起こします。腫れが少なく痛みも短時間でよくなるようであれば、氷やシップなどで冷やすことで経過をみてよいでしょう。しかし腫れがひどく内出血している、歩けないような場合は早めに整形外科を受診することをお勧めします。足関節の靭帯(じんたい)を断裂している可能性もあり、ギプス固定や装具療法が必要になることがあります。
 【肉離れについて】肉離れもよく起こるけがです。準備運動をせず、急に走ったときなどに、ふくらはぎに最も多く起きます。包帯で圧迫し、冷やすとよいでしょう。しかし、歩けないような状態のときはギプス固定を必要とすることもあり、整形外科を受診しましょう。
 【アキレスけんの断裂】スポーツ中にジャンプしたり踏ん張ったときなどに、急に後ろからかかとをけられたような衝撃があり、後ろを振り向くと誰もいない、というようなことをアキレスけん断裂のときによく経験します。アキレスけんの断裂を疑うときは、足首を固定して整形外科をすぐに受診しましょう。最近では手術を行わない治療も多く行われています。
(県医師会員)

 



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