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【生活習慣病TOP】
 ◇健    康    <2006.04.20>
あなたは大丈夫?生活習慣病 腹八分目を心がけて

 メタボリック・シンドロームは内臓の周囲に脂肪がつき腹囲が大きくなると高血圧や高脂血症、糖尿病となり心筋梗塞の発症が35倍も多くなります。これを防ぐには腹囲を減らすことが重要です。食事に注意することや運動をすることで減量でき、腹囲を減らすことが可能です。腹囲が減ることで、血圧が正常化し血液中の中性脂肪が減り、血糖値も低下し心筋梗塞の発症が予防できるのです。

 このメタボリック・シンドロームの治療や予防には、食事療法が非常に重要になります。食事療法といっても特別なことをするわけではなく食事の基本を実行することです。

 食事の基本は(1)摂取エネルギー量(どれだけカロリーを摂取するか、カロリーを摂り過ぎないこと)(2)食事内容のバランス(3)規則的な食習慣です。余分なカロリーを摂取しないこと、いわゆる食べ過ぎないことが大切となります。では、どれだけのカロリーを摂れば良いのでしょうか。

 身長から理想体重が計算されます。理想体重は、身長×身長×22という計算です。身長170センチであれば、理想体重は1・7×1・7×22=63sとなり、この理想体重に30kcal前後をかけることで1日の摂取エネルギーとなります。63kg×30=1900kcalとなり肥満の方は1900kcalにするだけでも腹囲が減少し体重も減量できます。

 食事内容のバランスとしては、主食(お米など)のブドウ糖とお魚、お肉、大豆製品のタンパク質、食物繊維やビタミンが含まれる野菜や果物、油脂などに含まれる必須脂肪酸を適当な配分で摂取することが必要です。主食・主菜・油脂を5・2・1位の比率で摂取することが大切です。現代の食生活は、タンパク質と油脂の摂取量が多いのです。

 1日3回の食事を腹8分目で肥満予防や肥満解消をすることが元気で長生きする秘けつです。

 
(県医師会会員・清野弘明医師)
 

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