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【生活習慣病TOP】
 ◇健    康    <2006.05.04>
あなたは大丈夫?生活習慣病 運動療法で肥満予防

 歩行、自転車、水泳を

 肥満症の治療としては、食事療法とあわせて運動することが減量につながります。運動の効果は、減量だけではなく、血圧も低下しますし中性脂肪を減らし善玉コレステロールであるHDL―コレステロールを増加させてくれます。また定期的に運動している方は脂肪を減らし筋肉量を増やすことにより糖尿病にもなりにくいことが証明されています。

 運動には、有酸素運動と無酸素運動があります。有酸素運動は酸素を十分取り込んで行う運動で歩行、自転車、水泳などがあります。無酸素運動の代表は重量あげです。肥満予防や減量のための運動としては、有酸素運動が適します。食事療法と1日30分以上の歩行運動を週五回以上行うことで、肥満予防と減量になることが証明されています。

 運動の時間帯としては、食事1時間後に30分歩行運動することが良いのですが、食後にできない方は、起床後30分から1時間後に歩行運動してもかまいません。夜は視界が悪く事故にもつながるため避けた方が良いでしょう。

 運動に適した服装で、かかとの厚いシューズで歩きましょう。歩く速度は、「楽である」から「ややきつい」程度の速度が良いのです。「きつい」と感じる速度での歩行運動は激しすぎることになり、かえって体調を悪くすることもあります。

 運動前には、準備体操を運動終了後には整理体操をすると運動した筋肉の疲労を少なくすることができます。

 運動の効果を自分で知ることができるので、運動開始前に体重や腹囲を測定しておきます。

 1週間に1回体重と腹囲を測定しましょう。運動開始前に比較して運動開始1カ月や3カ月後には体重が減り、腹囲も減っていくことが自覚できます。適度な運動を継続している方のほうが、運動をしない方より長生きすることも証明されています。 
 
(県医師会会員・清野弘明医師)
 

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