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【生活習慣病ＴＯＰ】

◇健　　　　康　　　　<2006.05.18>

	高脂血症の治療

	血液をさらさらに　血液中の脂は、ＬＤＬ―コレステロール、ＨＤＬ―コレステロール、中性脂肪の三つが代表です。ＬＤＬ―コレステロールは、悪玉コレステロールと呼ばれ血液中の値が高いと動脈硬化を進行させてしまうコレステロールです。ＨＤＬ―コレステロールは善玉コレステロールと呼ばれ動脈硬化を防ぐ作用があります。中性脂肪も血液中に多いと動脈硬化を進行させます。　腹囲が男性で８５センチ以上、女性で９０センチ以上の方は、メタボリック・シンドロームの可能性が高く、善玉コレステロールが低く、中性脂肪が高くなります。この状態ですと心筋梗塞を起こす危険性が高くなります。　動脈硬化学会では、血液中の脂の量について目標値を示しています。病気のない方は、悪玉コレステロールのＬＤＬ―コレステロールは１６０ｍｇ／ｄｌ未満、善玉コレステロールのＨＤＬ―コレステロールは４０ｍｇ／ｄｌ以上、中性脂肪は１５０ｍｇ／ｄｌ未満を目標値としています。　血液中に悪玉コレステロールが増える原因としては、脂のとり過ぎがあります。特に動物性の脂肪や揚げ物などをたくさんとり過ぎますと血液中に増えてきます。血液中の過剰の悪玉コレステロールは血管の壁にもぐりこみ血管を狭くし血液の流れが悪くなってしまいます。これが、心臓の筋肉に酸素や栄養を送っている血管（冠動脈）に起こりますと、心筋梗塞になってしまいます。善玉コレステロールのＨＤＬ―コレステロールは、体質で高い方がいます。この善玉コレステロールが高い方は、概して長生きです。善玉コレステロールを上げる方法として運動があります。中性脂肪は、甘いもの、果物、アルコールのとり過ぎで増加してきます。　動物性の脂肪や揚げ物を減らすこと、さらに青みのお魚（イワシ、サバ）などはＥＰＡが豊富で中性脂肪を下げてくれます。また、継続的な運動はＨＤＬ―コレステロールを上げ血液をさらさらにしてくれます。　　（県医師会会員・清野弘明医師）

　

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