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◇健    康    <2006.06.01>
あなたは大丈夫?生活習慣病 糖尿病にならないために

理想体重維持しよう

 糖尿病という病気は、血糖値が高くなり、尿に糖が出てしまいます。尿に栄養が出るため食べても栄養がつかなくなる病気です。血糖値が高くなると、口が渇き、たくさん水を飲みたくなり、尿がたくさん出て脱水になります。

 厚生労働省の平成14年の調査によると、糖尿病が強く疑われる人が740万人、糖尿病の可能性が否定できない人が880万人で合わせて1620万人という数字を出しています。

 2010年には、糖尿病が強く疑われる人は1080万人になると予想しています。

 糖尿病は遺伝が関係する疾患でもあり生活習慣も影響してきます。ご親族で糖尿病の方がいれば糖尿病である可能性が高くなり健診が必要となります。また、生活習慣も関係し過食、運動不足などで肥満になりますと糖尿病になりやすくなります。糖尿病は血糖値が高いまま10〜20年以上過ぎますと糖尿病特有の三大合併症が出てきます。三大合併症とは神経、目、腎臓をさします。神経障害のためからの壊疽による下肢切断、網膜症による失明、腎不全による透析があります。糖尿病治療で大切なことは、外来通院を中断しないことです。中断してしまうとこれらの合併症が出現しやすくなります。

 糖尿病にならないためには、理想体重を維持することです。理想体重とは、身長×身長×22で計算されます。身長170cmの方は、1・7×1・7×22=63kgとなります。このためには、食事の量、特に脂質の摂り方に注意が必要です。動物性脂肪を控えること、揚げ物などの脂料理を控えることが大切となります。また、身体を動かすことも大切です。アメリカで行われた研究で、糖尿病予備軍の方に、1日30分、週五回以上の歩行運動を実行することで糖尿病の発症が低くなったことが報告されています。糖尿病にならないためには、食事に気をつけ、なるべく身体を動かすことが大切で理想体重に近づけましょう。
 

 
(県医師会会員・清野弘明医師)
 

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