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【生活習慣病ＴＯＰ】

◇健　　　　康　　　　<2006.09.21>

	ヨガの効用

	減量だけでない効果　前回、肥満症解消に漢方も有効と述べましたが、ダイエット効果では「ヨガ」も注目されています。今回は、ダイエット効果だけではない、意外な「ヨガ」の効用も取り上げてみましょう。　このところ盛んに、テレビや雑誌などで「ヨガ」が話題に上っています。以前の「ヨガ」のイメージは、アクロバット的なポーズで、体の柔らかさを驚異的に見せるものが多かったような気がします。しかし、最近は気軽に出来る「ダイエット効果の高い運動」として、紹介される機会が増えているようです。タレントやモデルさんなどが「ヨガ教室」に通っている姿はテレビでよく見かけます。　「ヨガ」は、基本的には呼吸を大切にして、さまざまなポーズで体のゆがみやバランスを調整し、内臓疾患や体の痛みなどを改善し、さらには肥満の解消にもつながっていく効果があります。本来は悟りを開くための修行の一部で、座禅のような「静かな禅」に対して、「動く禅」として発達したもので、呼吸法やポーズにはそれぞれ意味があり、それを実行することで体の不具合が良くなり、ひいては心の安定、悟りの状態へと導くものとされています。　現代社会において、ストレスを感じない人はいないでしょうが、ストレスは、肉体的にも、精神的にも人にかなりの影響をおよぼします。ストレスによる免疫力の低下も実証されており、生活習慣病とも密接に関連しています。このストレスを完全になくすことは実際には無理でしょうが、ストレスとうまくつきあうことで軽く受け流し、生活習慣病から逃れる１つの方法となりえます。　そこで、「ヨガ」が生きてきます。「ヨガ」を実践していくと精神的なゆとりが生まれてきます。いやなことや、逆境を「自分にとってステップアップするためのちょっとした試練」と、プラス思考で受け止められるようになります。ストレスには変わりないのですが、発想の転換で自分に有利な状況にすり替えてしまうのです。それによってずっと気が楽になり、元気がわいてきます。まさにダイエット効果と一石二鳥ですね。　（県医師会会員・今野　明医師）

　

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