人と猫「共に幸せに」 飯坂温泉で保護猫譲渡会、川又さん活動

 
人と猫の共生を目指し、保護猫譲渡会に取り組んでいる川又さん

 福島市飯坂町の川又麻理さん(58)は2021年から、保護猫の譲渡会活動に取り組んでいる。同市の飯坂温泉街を会場に「温泉街で猫ちゃんの譲渡会」としてこれまで6回開き、徐々に活動が浸透している。川又さんは「人と猫の共生を目指す。それがお互いの幸せになると思うんです」と話す。

 川又さんが譲渡会を企画するきっかけになったのは、東日本大震災だ。何からどう始めればいいかが分からない中、被災ペットの保護活動で浜通りに入った。犬の散歩ボランティアなども行い、県動物救護本部のスタッフやボランティア、獣医らと話をする中で、野良猫の問題点と去勢手術の重要性を知った。

 猫を捕獲し、去勢手術をしてから戻す「TNR活動」や、餌やりや清掃のルールを決め、住民とのトラブルを減らす地域猫活動についても学んだ。「猫ちゃんにとってハッピーな道を」と、飯坂温泉で猫ちゃんの譲渡会実行委員会を組織して譲渡会を開くようになった。

 譲渡会は、飼い主がいない猫の保護主と飼い主候補のマッチングの場として年2回開いており、同市飯坂学習センターで19日に開いた譲渡会にも大勢の飼い主候補が訪れた。

 川又さんは、保護される猫が減らなければ譲渡会活動はいつまでも続くと考えており、「去勢手術をして増やさないこと、飼い主は室内飼いして外に出さないことが大切」と訴える。猫の保護ボランティアの助けにもなるよう、譲渡会は地道に継続する考えで、「猫の幸せは人の幸せ。共生できる地点を見つけ、啓発活動にも取り組んでいきたい」と意欲を見せる。