福島市、高齢者ワクチン接種 7月末完了は「希望者」に方針転換

 

 福島市の一般高齢者約8万5千人への新型コロナウイルスワクチン接種で、8月の接種予約者数が21日現在で1万人超に上る。国と市が目標に掲げている「7月末完了」について、市は全員の接種完了ではなく、「希望する人」が7月末までに接種できる態勢をつくる方針に切り替えた。

 市によると、一般高齢者の8割超が予約を済ませているが、現状では7月末までの予約枠が足りていない。そのため集団接種会場を拡大して接種能力を高めた。歯科医師や臨床検査技師にワクチン接種の打ち手になってもらうなど医療スタッフ確保を進め、大幅な予約枠拡大を図っている。

 さらに8月の予約者に個別に電話や手紙を通して予約前倒しを求めている。一方、農繁期や個別の都合で8月以降の接種を希望している人が一定数いることが分かった。そこで高齢者全員の7月末完了にこだわらず、希望者が7月末に接種完了する目標に変更した。

 市は7月中旬から基礎疾患や60~64歳、施設従事者ら、7月下旬から一般の接種を始め、全体は10月末完了を見込む。市の担当者は「まずは8月予約の一般高齢者のうち7月末完了を希望する人の前倒しを図る。その後は切れ目なく接種を進め、全体で早期に完了するようにしたい」とした。