感染状況「レベル2移行しつつある」 内堀知事、医療逼迫を懸念

 

 内堀雅雄知事は11日の定例記者会見で、県内の新型コロナウイルスの感染状況について「医療提供体制の逼迫(ひっぱく)が懸念され、レベル1(維持すべきレベル)からレベル2(警戒を強化すべきレベル)に移行しつつあると考えている」とし、感染急拡大に危機感を示した。

 県は、感染状況を示す七つの指標と、3週間後の必要病床数の推計値を基にレベルを検討している。現在の感染状況を踏まえた今月末の病床使用率の推計値は80.5%とレベル3(対策を強化すべきレベル)の水準にあり、内堀知事は「時機を逸せず必要な策を講じられるよう、特に3連休明けの今週の感染状況を注視していく」と述べた。

 その上で、新変異株「オミクロン株」の急拡大などがみられた場合、飲食店の営業時間短縮や、県民の外出や移動の自粛など強い行動制限を要請する可能性を改めて示唆した。

 県民が県内の旅館やホテルに宿泊する際の費用を一部補助する「県民割プラス」については「感染状況を注視しながら適時、適切に判断をするのが基本」とした上で「感染状況を踏まえ、これまで以上に緊張感を持って対応していく」と語った。

 感染防止対策を講じている飲食店「ふくしま感染防止対策認定店」で使える電子食事券の運用についても「特に今週の感染状況をみながら総合的に対応していく必要がある」とした。

 金光氏「県民の協力必須」

 県内で新型コロナウイルスのオミクロン株への置き換わりが進んでいる現状を踏まえ、内堀雅雄知事は11日の県感染症対策本部員会議で、「感染を食い止めるか、大規模な波に襲われるかの瀬戸際」と強調し、県民に危機感を持った行動と対策の徹底を求めた。

 具体的な対策として、まん延防止等重点措置が適用されている広島、山口、沖縄の3県といった感染拡大地域や、混雑した場所など感染リスクの高い場所への不要不急の外出自粛を要請した。また、オミクロン株の感染速度を「想像以上」とし、せきや発熱などの症状がある場合には登校や出勤を控え、かかりつけ医や診療検査医療機関に相談するよう呼び掛けた。感染の不安がある場合は「ワクチン・検査パッケージ」の活用を目的とした無料検査場の利用も勧めた。

 県内の多くの学校は11日に始業式を迎えた。学校や職場でオミクロン株の感染拡大が進むリスクを踏まえ、内堀知事は「気を緩めずに徹底して感染対策に取り組んでほしい」とした。

 県アドバイザーの金光敬二福島医大教授は、県内の直近の感染状況を感染流行の「第5波」と比較した上で「(感染拡大の)立ち上がりが第5波より早い」と分析。感染拡大防止に向けて「県民一人一人の協力が必須」とし、「飲食を伴う機会は大きなリスクであることに変わりはない。より大勢ならリスクはさらに上がる」と述べ、慎重に判断するよう求めた。