15日午前8時25分ごろ、会津美里町旭無量の山林で「80代男性がクマに襲われた」と町鳥獣被害対策実施隊の男性から119番通報があった。会津若松署会津美里分庁舎と会津若松地方消防本部によると、男性は顔や左手などをクマに引っかかれたり、かまれたりしてけがをした。命に別条はないという。
同分庁舎や町によると、被害に遭ったのは同日午前8時20分ごろ。男性も町鳥獣被害対策実施隊員で、わなに入ったクマを確認しようとした際、わなの扉が開いて飛び出してきた体長約1メートルのクマに襲われた。クマは山林に逃げたという。
現場近くではカメラなどによりクマが確認され、町が9日にわなを仕掛けていた。わなには鍵が付いていたが、何らかの理由で鍵がかかっていなかったとみられる。別の鳥獣被害対策実施隊の男性が、けがをしている男性を発見した。
現場は町役場から南に約7キロ離れた山間部で、近くには集落がある。町は被害を受け、再びわなを設置した。同署と町が周辺をパトロールするとともに、防災無線などを使って地域住民に注意を促している。