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ワタガシペア、有終へ好発進 大堀も初戦快勝 バド・ジャパンOP

08/21 07:45

【混合ダブルス】米国ペアに完勝し、2回戦進出を決めた東野有紗(手前)と渡辺勇大 =横浜アリーナ
【女子シングルス】台湾選手を破り、初戦を突破した大堀彩
【男子ダブルス】台湾ペアに敗れ、初戦敗退となった保木卓朗(左)と小林優吾

 バドミントンのジャパン・オープンは20日、横浜市の横浜アリーナで開幕した。各種目の1回戦が行われ、今大会を最後にペアを解消する混合ダブルスの渡辺勇大、東野有紗組(BIPROGY、富岡高卒)らが2回戦進出を決めた。

 このほか、女子シングルスでパリ五輪代表の大堀彩(トナミ運輸、富岡高卒)や仁平菜月(ヨネックス、富岡高卒)が勝ち上がった。男子ダブルスでは、三橋健也(BIPROGY、富岡高卒)、岡村洋輝組(BIPROGY)が勝利し、パリ五輪代表の保木卓朗、小林優吾組(トナミ運輸、富岡高卒)、山田尚輝(NTT東日本、ふたば未来高卒)、柴田一樹組(NTT東日本)は敗れた。

 ワタガシ、貫禄の14連続得点

 今大会を最後にペアを解消する混合ダブルスの渡辺勇大、東野有紗組(BIPROGY、富岡高卒)は、試合時間27分で完勝し、大会2連覇に向けて好発進した。東野は「お互いに楽しんで頑張ろうと話している中で、しっかりできた」と満足そうに語った。

 世界ランキング37位の米国ペアを相手にパリ五輪銅メダルの力を見せ付けた。第2ゲームでは14連続得点を挙げるなど、貫禄の試合運びで寄せ付けなかった。

 一方で平日開催のこの日は、観客席に空席も目立った。渡辺は超満員だったパリ五輪の会場と比較し「もっとお客さんに入ってもらいたい。ぜひ応援に来てほしい」と「ワタガシペア」の有終に向けて呼びかけた。

 大堀快勝みなぎる自信

 女子シングルスの大堀彩(トナミ運輸、富岡高卒)は堂々とした試合運びで、危なげなく初戦を突破した。8強入りしたパリ五輪を経て、一回り成長した姿を見せた。「どの大会でも初戦は自分の中で怖さがあったが、五輪の初戦で感じたことのない緊張感を経験して、きょうは怖いという気持ちは全くなかった」。プレーに自信がみなぎった。

 パリ五輪後は、休養を挟んで日本開催の国際大会に向けて、士気を高めてきた。大堀は「日本のファンの皆さんが直接見てくれる機会だと思っている。過去にベスト4に入ったことがあるが、それ以上の結果を日本で出していきたいという気持ちはある」と頼もしく語った。

 ホキコバ初戦敗退、ペア継続へ

 男子ダブルスで前回準優勝の保木卓朗、小林優吾組(トナミ運輸、富岡高卒)は早過ぎる敗退となった。パリ五輪の同種目で金メダルを獲得したペアの1人、王斉麟を擁する台湾ペアにいいところを出せずに敗れ、保木は「パワーに押し切られた」と肩を落とした。

 パリ五輪でも思うようなプレーができず、1次リーグ敗退に終わった元世界ランキング1位の「ホキコバペア」。初戦で姿を消す結果となった一方で、試合後には今後について言及し、再び2人で世界の頂点を目指すことを表明した。

 現在は世界ランク8位に位置しており、保木は「人間なのでいい時、悪い時がある。ただ、この悪い流れを自分たちでどう断ち切るかというのも、世界で戦う上では身に付けないといけない」と課題を強調した。小林は「このもどかしさ、暗さを今年中に抜け出せるように、結果も求めてやっていきたい」と復活を誓った。


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