交流サイト(SNS)上で投資家や著名人などをかたって投資に勧誘する手口の投資詐欺について、福島県警は20日、今年1~7月末の被害が28件、3億3473万円だったと発表した。
被害額は過去最高だった昨年1年間の1億2326万円から3倍近くになっており、県警は「必ずもうかる投資話はない。SNSやマッチングアプリで知り合った相手の話を安易に信用しないようにしてほしい」と呼びかけている。
恋愛感情を抱かせて金銭をだまし取るロマンス詐欺の被害認知状況も公表し、今年1~7月末で28件、3億4342万円に上り、被害額は過去最高だった昨年1年間の1億576万円の3倍を超えている。
投資・ロマンス詐欺で被害のきっかけとなったツールは、インスタグラムが28.6%で最も多く、フェイスブックやマッチングアプリなどが14.3%と続いた。その後の接触後は通信アプリ「LINE(ライン)」が連絡手段に使われたケースが8割を超えた。
なりすまし被害額、前年比で5703万円増
県警が20日発表した今年1~7月末の「なりすまし詐欺」被害の認知件数は64件で、被害額は前年同比期5703万円増の1億262万円に上った。
手口別では、架空料金請求が36件で全体の約半数を占め、このうち28件が電子マネーによる被害だった。被害額は3339万円で、前年同期比で2337万円増えた。
年齢別では、被害者の半数以上が65歳以上の高齢者で、地域別では被害に遭った6割超が中通りだった。
未然防止は67件、1796万円。このうちコンビニが47件、692万円、金融機関が9件636万円だった。