町村職員として働く姿をイメージしてもらおうと福島県は20日、オンラインでの町村役場見学ツアーを開催した。21日までの2日間開かれ、公務員に興味のある県内外の学生や社会人ら34人が10町村の魅力や仕事内容について説明を受ける。
初日は矢吹、浅川、金山、双葉、只見の5町が説明。現地の職員がカメラを手に役場内を歩き、画面越しに各課の業務を紹介したほか、若手が公務員として働く魅力や雰囲気を伝えた。学生らからは「新人でも希望業務に携われるか」「どんなときにやりがいを感じるか」などの質問が出た。
県によると、町村では土木などの技術職を中心に応募が少なく、計画的な採用が難しい。
近年は人手不足を背景とした民間との人材獲得競争も激化し、今回参加した10町村のうち8町はこの春、募集をしても採用がなかった職種があった。
オンラインツアーは新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年に初めて開催され、本年度で5年目。遠方の参加者らから好評を得ているという。