全国中学校体育大会は24日、福井県勝山市などで各競技が行われた。県勢はバドミントン競技で、ふたば未来勢が女子シングルスや同ダブルスを制するなど活躍した。
男子ダブルス準決勝では、石川隼(はやと)(ふたば未来3年)、宮原圭純(けいじゅ)(同)組が埼玉栄ペアに敗れ3位。粘り強いプレーを見せたが22日の男子団体決勝で負けた相手に雪辱を果たすことはできず、石川は「(相手ペアとの)これまでの対戦で最も手応えがあったので、今回が一番悔しいゲームになった」と唇をかんだ。
第1ゲームを4点差で落としたが、第2ゲームはデュースに持ち込んだ。「絶対にこのゲームを取るんだ」。相手の隙を狙い、一時はマッチポイントに持ち込んだが、あと1点が遠かった。
準決勝まで試合中にガットが切れたり、ラケットが曲がったりするアクシデントがあったが、落ち着いて対応し4強まで勝ち上がった。9月には高校生も交えた全日本ジュニア選手権が控えており、宮原は「ラリーの中でミスをなくしていきたい」と次の目標を見据えて課題克服を誓った。
女子シングルス準決勝で敗退し、3位となった佐藤心彩(こころ)(ふたば未来3年)は「最後まで自分の力を発揮できなかった」と悔し涙を流した。
「思い切りよくプレーしよう」と最終日のコートに立った。しかし勝ちたいという気持ちが空回りし、足が思うように動かなかった。相手の鋭いショットに対応しようとシャトルに食らいついたが、普段は見られないミスも多かった。
佐藤は「競ったときに弱気になってしまった」と反省しながら「粘り強くコートを動き回れるようになりたい」と語った。