福島県沖を震源とする2022年3月の最大震度6強の地震で被災し、解体を余儀なくされた相馬市尾浜のホテルいちぼうは、再建工事に着手する。新たな建物には、宿泊客以外でも利用可能なレストランが設けられる。営業再開は来年夏ごろの予定。26日、現地で地鎮祭が行われた。
ホテルいちぼうは21年の地震で被害を受け、修理をして営業を続けていたが、22年3月に再び地震で被災し、休業していた。
新しいホテルは鉄骨2階建てで、延べ床面積約745平方メートル、部屋数は15室。中小企業・小規模事業者向けのグループ補助金を活用し、アイワビルドが工事を担当する。レストランでは、地元の魚介類を使用した料理を提供するという。
地鎮祭では、吉田直人代表(51)がくわ入れし、工事の無事を祈った。吉田代表は「また一から始めるつもりで頑張りたい。市民にも愛されるホテルを目指したい」と話した。