福島県郡山市の小林志郎さん(58)=旭写真館=といわき市の志賀大さん(47)=フォトスタジオデイズ、郡山市の白岩大和さん(36)=冨士写真舘=が、第81回東北六県写真師会連合会写真コンテストの営業写真の部で金賞、銀賞、銅賞を受賞した。本県作品が同部門で賞を独占するのは初めて。
小林さんは、三つの部門の金賞から選ばれる最高位の文部科学大臣賞にも輝き「県内の写真家として切磋琢磨(せっさたくま)してきたのでうれしい」と喜びを語った。
コンテストは営業写真のほか、婚礼写真、自由作品の3部門あり、東北各県から計565点の応募があった。審査は盛岡市で6月に行われた。
小林さんは「永遠に大切なこと」と題し、子どもが両親に抱き付いている家族の様子を写した。小林さんは「家族がずっと仲良くという思いで撮った。親子の仲をつなぎ留められるような一枚になったらうれしい」と笑みを浮かべた。
志賀さんも家族を題材に撮り、作品名を「ボールを囲んで」と付けた。写真ではバスケットボールを持つ子どもを家族が支えるように囲んでおり「光の角度などを調整し、技術的な面でも写真に明るさが出るようにした」と振り返った。
白岩さんは自然な人の表情などを捉えた。「撮られる人に寄り添い、写真に何を求めているのかを考えた」と話す。婚礼写真の部では金賞を獲得した。
今回の結果を受け、志賀さんと白岩さんは「まだ満足していない」と口をそろえる。小林さんも「まだまだ挑戦できることはある。これからも互いに高め合いながら、写真を撮り続けたい」と精進を誓った。