第64回県高校新人体育大会陸上競技大会は8、9の両日、いわき市のいわき陸上競技場で開かれた。男子800メートルは梅原俊太(学法石川2年)が1分51秒95で、同3000メートル障害は末田唯久海(いくみ)(同)が9分7秒62で、それぞれ大会記録を更新し優勝。男子400メートルリレーと男子1600メートルリレーはともに日大東北が大会新記録で制したほか、男子400メートル障害は長谷川桜介(日大東北2年)が53秒09の大会新記録で頂点に立った。
梅原、他を寄せ付けず
持ち味のスピードを全面に出し、他を寄せ付けなかった。男子800メートルの梅原俊太(学法石川2年)は序盤から先頭に立つとハイペースでレースを進め、大会新記録で優勝。ゴール後は両手を広げて喜びを爆発させた。「今日の結果は上出来だった。練習の成果が出たと思う」。その笑顔に充実感をにじませる。
今年の全国高校総体(インターハイ)では7位に入賞。それでも全国の高い壁を目の当たりにし、気持ちに変化があった。「気持ちを入れ替え、自分でレースを引っ張ることが増えた」と梅原。この日のレースも先行し、好タイムで優勝を決めた。
栃木県出身の梅原は、同じ800メートルで福島県高校記録を持つ田母神一喜(かずよし)さん(学法石川卒)に憧れ、強豪校の門をたたいた。
高みを目指し成長を実感してきた気鋭のランナーは、「田母神さんの県高校記録を更新し、来年のインターハイで優勝したい」とさらなる目標を口にした。(副島湧人)