物流不動産開発などのプロロジス(日本本社・東京都)とフクダ・アンド・パートナーズ(F&P、東京都)は共同で、郡山市の東北道郡山中央スマートインターチェンジ(IC)の隣接地に先進的機能を備えた物流施設の集積拠点を整備する。災害時に支援物資の配送拠点となるなど、防災拠点としての機能も持たせる。
プロロジスは、食品や流通といった企業向けの賃貸用物流施設を複数棟開発する。F&Pは物流施設に加え、防災機能などを備えた「福島郡山未来共創センター」を整備する。
センターは、平時は事務所や食堂として利用されるほか、災害時は地域の避難拠点となる。非常食や仮設トイレなどを備蓄し、ヘリポートとしても利用可能な防災公園も設置する。
首都圏などへのアクセスの良さが立地の理由で、両社は既に開発地を取得。来年9月までに造成が完了する予定で、施設の完成や稼働時期は未定としている。
集積拠点では次世代の物流施設を見据えた取り組みも進められる見通し。プロロジスは「山間部でのドローン物流の検証や自動運転の実証実験、隣接地への水素ステーションの誘致・利活用を目指す」としている。