白河市の国史跡「小峰城跡」で、市が復元を進めている清水門の発掘調査の成果が8日、現地で公開された。
清水門は高さ約11メートル、間口約14メートルで、小峰城の中で最も大きな間口を持つ。明治初期に記録された小峰城の絵図に清水門は描かれておらず、戊辰戦争時になくなったとみられる。遺跡の発掘調査は6月から行われていた。
調査では、礎石11カ所を確認。さらに、排水のために構築された石組みの溝が発見された。礎石の位置は、1800年初期に作製された小峰城の実測図「白河城御櫓絵図」に記された内容と合致していた。
公開後は、復元に向けての基礎工事に着手する。清水門は来年度末に完成する予定。