南相馬市原町区の障害者支援施設「原町共生授産園」に入所していた男性が職員から暴行を受け、けがをした事件を巡り、県は11日、同施設に対し、新規利用者の受け入れを3カ月停止させる行政処分をしたと発表した。障害者総合支援法に基づき、同施設への指定の効力の一部を停止した。処分は6日付。処分期間は17日~12月16日。
県によると、3月17日に男性が暴行を受けた事件では、職員が故意に足で入所者を蹴り、入院させる身体的虐待が認められた。同施設は、関係機関などから虐待の疑いにつながる情報提供を受けながら、法律で義務付けられた自治体への通報を行わなかった。
事件を巡っては、当時職員だった会社員の男(24)=いわき市小名浜=が傷害罪で在宅起訴され、公判中。