10日に行われた福島市の9月議会の一般質問で、再三の計画変更を余儀なくされているJR福島駅東口の再開発事業を巡る市議からの質問に対し、木幡浩市長が「色眼鏡で見ているのでは」と答弁し、いら立ちを見せる場面があった。
質問に立ったのは市議会第2会派・真結の会の鈴木正実議員。再開発事業について市民の理解を深める目的で市が開いているタウンミーティングに対し、市民から「形だけのパフォーマンスで、意見がどこに生かされているのか」「意見を聞いたというアリバイづくりでは」などの声が上がっていると指摘した。
これに対し、木幡市長は「(議員は)色眼鏡で見ている。そういう視点ばかりの発言がされているが、丁寧に市民とコミュニケーションを取っている」と強調。議場には一時どよめきが広がった。
鈴木議員は「議論というのは賛成意見も反対意見も必要。再開発施設は、一人でも多くの市民に歓迎してもらうため議論を重ねることが大事」として「色眼鏡」も必要だと締めくくった。