父親に暴行を加えて死亡させたとして、傷害致死の罪に問われた新地町駒ケ嶺字新林、無職の男(39)の裁判員裁判初公判は11日、福島地裁(島田環裁判長)で開かれ、男が起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、男が父=当時(69)=から暴言を吐かれたことなどを理由に激しい怒りを覚え、寝ていた父の胸を複数回たたき、背中を10回ほど蹴ったと指摘。統合失調症と診断されていたが、事件当時は症状が安定していたと説明した。
弁護側は、男は統合失調症を患いながらも、働いて父の生活を支援していたと主張した。
次回は12日午前10時から被告人質問などを行う。