「UFOの里」としてまちおこしに取り組む福島県福島市の飯野まちづくり研究会は14日、同市飯野町の田んぼで黄金色に染まった酒米の稲刈りをした。地域を挙げた「新・UFOの里プロジェクト」の第1弾で地酒造りを進めており、収穫したコメを原料にする。
約35アールの田んぼに5月に植えた酒造好適米「夢の香」の稲穂が実った。稲刈りには約50人が参加した。宇宙人のマスコット「正太郎」が見守る中、黒いサングラスをかけて「宇宙人」に扮(ふん)した地域住民らが笑顔で稲を刈った。
阿曽隆一会長は「みんなと心を込めておいしいお酒を造っていきたい」と意気込みを語った。木幡浩市長は「飯野の酒造りやまちづくりが注目を浴びている。もっと世間にアピールしていきたい」とあいさつした。
地酒は同市の金水晶酒造が醸造する。宇宙から帰還した県オリジナル酵母「うつくしま夢酵母」を使って「宇宙をイメージしたうすにごり」の酒に仕上げる。
市によると、酒の名前の公募には約2千件が寄せられたという。10月中旬までに名前を決め、仕込みを経て12月中旬ごろには新酒を発表する予定。