郡山が大逆転サヨナラ、代打が口火...一挙6点 秋季高校野球福島大会

09/16 07:35

【郡山―会津学鳳】サヨナラ勝ちを収め、ベンチに向かって拳を突き上げる郡山ナイン=あいづ球場

 来春の選抜高校野球大会出場につながる第76回秋季東北地区高校野球県大会は第4日の15日、あいづ球場(会津若松市)など4球場で2回戦8試合が行われた。

 郡山は九回に5点差をひっくり返し、6ー5のサヨナラで会津学鳳に勝利。シード校の福島商、東日大昌平、ふたば未来も3回戦に進んだ。

 あいづ球場の第2試合会津北嶺ー福島成蹊とあづま球場(福島市)の第2試合郡山北工ー学法福島は雨天のため、継続試合となった。

 第5日の16日は4球場で継続試合2試合を含む2回戦10試合が行われる。

 代打2選手が適時打

 郡山が土壇場で試合をひっくり返す大逆転劇を演じた。0ー5の最終回に打線がつながり4点を返すと、最後は真木泉輝(いぶき)(2年)が内角高めの直球を右翼線に運んでサヨナラ勝ち。「甘い球を強く振った。打った瞬間に抜けたと思った」。確かな手応えを感じながらダイヤモンドを回り、歓喜に沸く仲間の祝福を受けた。

 八回までは相手投手の緩急に苦しんだ。要所でも一本が出ない。雰囲気を変えたのは「強くなるためには、劣勢のゲームで勝つ必要がある」との菅波智之監督の言葉だった。九回に打線が奮起し、代打起用の2選手が共に適時打を放つなど一気に反撃ムードに。なおも2死一、二塁で真木がこの回チーム5安打目となる2点適時打を放ち、試合を決めた。

 「(良いプレーで)俺を泣かせてくれ」。大会前から選手たちにこんな言葉をかけていた指揮官。大仕事を成し遂げた真木を抱きしめるその目には光るものがあった。

 「今回は泣かせてもらった。でももっと俺は泣ける」と試合後に語る菅波監督。真木は「得点に絡む打撃を続けて監督を感動させる」と、照れくさそうに語った。(桜井駿太)

◎ーーあいづ球場ーー◎

2回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
会津北嶺 0 0 0 0 0
福島成蹊 0 1 0 1

(継続試合)

◎ーーあいづ球場ーー◎

2回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
会津学鳳 0 0 2 0 0 0 2 0 1 5
郡山 0 0 0 0 0 0 0 0 6x 6

(試合終了)

◎ーーあづま球場ーー◎

2回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
学法福島 0 0
郡山北工 1 1

(継続試合)

◎ーーあづま球場ーー◎

2回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
福島商 0 0 0 2 0 0 0 0 0 2
帝京安積 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

(試合終了)

◎ーー牡丹台球場ーー◎

2回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
相馬・総合 2 0 1 1 1 3 4 12
尚志 0 0 0 0 0 0 0 0

(7回コールド)

◎ーー牡丹台球場ーー◎

2回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
東日大昌平 3 6 3 7 2 21
ザベリオ 0 0 0 0 0 0

(5回コールド)

◎ーー白河グリーンスタジアムーー◎

2回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
いわき光洋 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1
ふたば未来 1 0 0 0 0 0 0 4 X 5

(試合終了)

◎ーー白河グリーンスタジアムーー◎

2回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
修明 0 0 0 0 0 0 1 0 1 2
白河実 2 0 0 0 0 0 0 1 X 3

(試合終了)

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