柳橋歌舞伎、中学生ら熱演 郡山

09/16 10:15

稽古の成果を披露する生徒ら=15日午後、郡山市

 郡山市で農村歌舞伎を継承する柳橋歌舞伎保存会は15日、同市中田町の柳橋歌舞伎伝承館「黒石荘」で定期公演を開き、住民や中学生らが稽古の成果を披露した。

 保存会の主催、柳橋町内会の共催、福島民友新聞社などの後援。保存会のメンバーが、5年ぶりとなる演目「奥州安達原 傔仗(けんじょう)舘袖萩(そではぎ)祭文の場」と「白浪五人男 稲瀬川勢揃(せいぞろ)いの場」を繰り広げた。

 地元御舘中の生徒は、源義経が兄頼朝との不和で都を落ち、大物ケ浦に向かう途中の物語「義経千本桜 伏見稲荷鳥居前の場」を堂々と熱演した。

 生徒らは義経や弁慶ら出演者のほか、三味線、化粧の担当に分かれて練習に励み、成果を披露した。

 柳橋歌舞伎は江戸時代に奉納されたのが始まりとされ、復活を繰り返しながら200年以上受け継がれている。2005年に「みんゆう県民大賞」芸術文化賞を受賞した。

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