西会津町議による町職員へのハラスメント行為の調査結果を受け、町議会は17日の9月議会最終本会議で、パワハラ行為が認められたとして、秦貞継副議長(52)への不信任決議案を賛成多数で可決した。決議に法的拘束力はない。秦副議長は福島民友新聞社の取材に議員辞職を否定する一方、副議長職の進退については明らかにしなかった。
採決は議員12人のうち、伊藤一男議長と秦副議長を除く10人で行われ、8人が賛成、2人が反対した。
決議では、町が町職員に行ったアンケートの結果、ハラスメント行為をした複数の議員名が挙がり、その多くが秦副議長だったと指摘。「議会運営を混乱させ、町民に議会への不信感を抱かせたことは否定できない」として、副議長職の辞任を求めた。町議会事務局によると「秦副議長から威圧的な言動があった」とする旨の記述があったという。
秦副議長は取材に「(決議の)結果を真摯(しんし)に受け止め、今後も職責を果たしていきたい」と話した。パワハラ行為については認否を明らかにしなかった。