福島県のPR活動などに協力してもらう「しゃくなげ大使」に元ニュースキャスターで関西学院大教授の村尾信尚(のぶたか)さん(68)と俳優の藤田朋子さん(59)が委嘱された。内堀雅雄知事が18日、福島市で2人に委嘱状を交付した。
村尾さんは2015年2月の東日本大震災復興フォーラムなどにコーディネーターとして参加したほか、同大の学生と来県し、原発について考える演習を16年に開講。23年からは持続可能な開発目標(SDGs)に関して本県への助言役を務める。
藤田さんは県内の除染を支援するNPO法人「ごしごし福島」の設立に携わり、20年から本県の食の魅力を紹介する動画を動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信。県産農林水産物を発信するイベントで内堀知事と共演するなど、多彩なPR活動を展開している。
委嘱式で村尾さんは「これまで私に何ができるか常に考えながら行動してきた。大使委嘱を機にさらに自問を続け、頑張っていく」とあいさつした。
藤田さんは「福島に関われることは本当に誇らしい。ますます努力をしたい」と抱負を語った。
内堀知事は「未来に向けて着実に歩む福島の今を一人でも多くの人に伝えてほしい」と期待を込めた。しゃくなげ大使は2人を含め67人になった。