宮内庁関係者を名乗り、献上品名目で福島市や茨城県の農家からモモなどの農作物をだまし取ったなどとして、詐欺や偽造有印公文書行使などの罪に問われた東京都練馬区、農業園芸コンサルタントの男(76)に懲役3年、執行猶予5年を言い渡した福島地裁判決が20日、確定した。19日の控訴期限までに控訴しなかった。
判決によると、男は皇室への献上品選定や推薦する権限がないのに、2022年6月、福島市の70代男性農家に「宮内」の印影が押された献上依頼書を示し、同年8月にモモ4箱(1万6500円相当)をだまし取ったほか、茨城県の農家からも皇室献上や検査名目でシイタケ2キロ(6千円相当)やトマト2箱など(1万2千円相当)をだまし取るなどした。