第76回全日本合唱コンクール東北支部大会は20日、仙台市で始まった。初日は高校の部が行われ、県勢はBグループ(32人以上)で会津と郡山、Aグループ(6人以上32人以下)で安積黎明(女声)が金賞に輝き、全国大会出場を決めた。会津は総合順位で1位、郡山は4位、安積黎明(女声)は5位だった。
全国大会出場は会津が14回連続25度目、郡山が12回連続13度目、安積黎明は女声で2年ぶり。2020年の大会は新型コロナウイルスの影響で中止となった。
会津の上野碧葉部長(3年)は「県大会よりも繊細な表現を意識し、堂々と演奏できた。昨年に引き続き自由曲は委嘱作品。全国大会でもっと多くの人に聞いてもらいたい」と語った。
郡山の鈴木日菜部長(3年)は「全員でつくり上げた音楽をホールに響かせることができてうれしい。全国大会までに一つでも不安をなくし、郡高らしい演奏をしたい」、安積黎明の三浦佳奈部長(3年)は「曲に対する一人一人のイメージを大事にするなど、心を通わせることを心がけた。全国大会に向けて、自由曲の世界観を深く追求していきたい」と語った。
県勢ではこのほか、安積黎明(混声)と橘が金賞を受賞したが全国大会出場はならなかった。
大会は全日本合唱連盟東北支部などの主催。高校部門はAグループ22団体、Bグループ10団体の審査が行われ、本県からは計10団体出場した。課題曲と自由曲を披露した。大会2日目の21日は中学部門が行われる。中学・高校部門の全国大会は10月26、27の両日、さいたま市大宮区のソニックシティで開かれる。金賞以外の県勢の成績次の通り(銀賞は成績順、銅賞は出演順)
◇Aグループ ▽銀賞=日大東北、安積▽銅賞=いわき光洋、郡女大付、福島東・福島成蹊