県高校新人体育大会水泳競技は21日、郡山市の郡山しんきん開成山プールで開幕し、初日は男女14種目の決勝などが行われた。 男子200メートル平泳ぎは水戸煌稀(こうき)(日大東北1年)が2分13秒05、女子200メートル平泳ぎでは武田璃子(同2年)が2分27秒29のそれぞれ大会新記録で優勝した。
各種目上位4位までの個人とチームは10月25、26の両日に山形県で行われる東北大会に出場する。最終日の22日は男女の400メートルリレーなど14種目が行われる。
2秒以上タイム更新
圧巻の泳ぎだった。男子200メートル平泳ぎの水戸煌稀(日大東北1年)は予選で大会記録を更新し、決勝ではそこからさらに2秒以上タイムを更新。「早くなっているという自信になった」と満面の笑顔を浮かべる。
主戦場は個人メドレー。今月行われた国民スポーツ大会では、200メートル個人メドレーで「後半の平泳ぎから離されてしまった」と反省する。今大会は、課題の平泳ぎ強化という意味合いも込めてエントリーした。
決勝では隣のレーンに同学年の吉川晃永(あきひさ)(会津1年)が入った。全国大会などで練習することもある好敵手だ。前半は横並びの接戦だったが、「(吉川が)前半から行くと言っていたので、残り100~75メートルにかけてスパートを仕掛けようと思っていた」と、後半に徐々に差を広げて勝負を決めた。
22日には得意種目の200メートル個人メドレーが控えており、二冠を狙うつもりだ。水戸は東北大会に向けても「1位を狙う。大会新記録や東北高校記録も視野に入れていきたい」と力強く語る。(近内雅基)