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燃料電池、子どもたちが製作 ミニカー走行に歓声、いわきで教室

09/22 09:30

担当者の助言を受けながら燃料電池を製作する参加者

 東洋システム(福島県いわき市)は21日、いわき市で燃料電池教室を開いた。参加した子どもたちが水素を使った燃料電池自動車の仕組みを学び、次世代エネルギーとして注目される水素への関心を深めた。

 トヨタ自動車、常磐共同ガス、ひまわり信用金庫、市の協力で開催、親子約90組が参加した。教室では、5月から研修を重ねた各社の担当者が講師となり、走行時に二酸化炭素(CO2)を排出しないといった水素自動車の特徴を紹介した。

 参加者は講師の指導を受けながら燃料電池を組み立てた。自ら製作した、燃料電池を搭載したミニカーが無事に走ると、歓声を上げていた。

 トヨタの工場のオンライン見学をはじめ、水素を動力とした無線操縦など各種体験イベントも行われた。泉北小6年の吉田明生(めい)さん(11)は同校3年で妹の実紗さん(8)と参加。明生さんは「水素は理科の授業で学んだが、実際に発電の仕組みを知ることができた」、実紗さんは「作った燃料電池で(ミニカーが)ちゃんと走ってくれて良かった」と笑みを浮かべた。

 講師を務めたひまわり信金の五十嵐莉々花さん(23)は「普段の業務とは異なり、全く経験がない分野で(勉強は)大変だったが、参加者が楽しんでくれて良かった」と話した。

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