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デブリ採取、月内再開は困難 装置のカメラ故障か

09/25 09:40

 東京電力福島第1原発2号機の溶け落ちた核燃料(デブリ)の試験的取り出しが再び中断した問題で、東電は24日、映像を送れなくなっている取り出し装置先端付近のカメラ2台について、映像の電気信号を調べた結果、異常があったと発表した。東電は、カメラ本体に原因がある可能性が高まったとみており、月内の作業再開は困難な見通しとなった。

 カメラやケーブルに異常が確認された場合は修理や交換が必要になるとみられ、対応が長期化する可能性がある。

 東電によると、装置にある4台のカメラのうち、先端付近の2台の電気信号の強さはほぼゼロに近い状態で、正常なカメラの信号とは異なる波形だった。東電はケーブルに異常があることも含めて原因を調べている。これまでにケーブルや接続端子、映像変換機など作業員が直接調べられる場所で6項目を調べたが、原因を特定できていない。

 東電は装置を格納容器外にある収納箱に戻し、監視カメラを使ってカメラやケーブルの状況などを外観から確認する。24日は装置を戻す作業を継続し、装置の先端が格納容器側面の貫通部の中にある。早ければ25日にも装置を戻す作業は完了する。完了後は、格納容器から出る放射性物質を遮るために設置した貫通部手前の「隔離弁」を閉じる。

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