第76回秋季東北地区高校野球県大会は第11日の25日、あいづ球場(会津若松市)で準々決勝2試合が行われ、ベスト4が出そろった。ふたば未来は8―1の七回コールドで磐城を下し、初の4強入りを果たした。東日大昌平は3―2で福島商に勝利し、2年連続で準決勝進出を決めた。28日はあいづ球場で東日大昌平―ふたば未来、聖光学院―学法石川の準決勝2試合が行われる。
ふたば未来、快進撃
快進撃が止まらない。勝利が決まると、ナインはスタンドに向かって喜びを爆発させた。ふたば未来は2015年の開校以降、秋季県大会で初の4強入り。伝統校の磐城を相手に11安打の猛打で打ち破った。
序盤から積極的な打撃が光った。勝利を決定づけたのは三回の攻撃だ。打者一巡の猛攻で6安打を集め、7点を奪った。
「全員がどんな時も前向きな気持ちだった」。三回に中越え適時打を放った遠藤碧志(あおし)(2年)はチームの雰囲気の良さを語った。
チームが掲げるスローガンは「勝ちにこだわる」。大量得点直後の四回、守備のミスから1点を失った。準決勝以降はさらに厳しい戦いが予想されることから、遠藤太監督は「あってはならないこと」とナインに反省を促し、準決勝に向けて気を引き締めるよう指示した。
準決勝の相手は東日大昌平。中学時代にチームメイトだった選手も多い。主将の草野龍弥(同)は「昌平の選手は個々の能力が高い。相手のペースに飲み込まれずに勝利したい」と語った。勢いづいたナインは初の東北大会への道を切り開くつもりだ。(佐藤未羽)
◎ーーあいづ球場ーー◎
準々決勝 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
磐城 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | ||
ふたば未来 | 0 | 0 | 7 | 0 | 0 | 0 | 1x | 8 |
(7回コールド)
◎ーーあいづ球場ーー◎
準々決勝 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
東日大昌平 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
福島商 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 |
(試合終了)