福島県は26日、佐賀県で開かれる国民スポーツ大会(国スポ)の主会期(10月5~15日)競技の本県選手団を発表した。北村清士県スポーツ協会長を団長に、会期前競技を含む35競技に選手、監督、役員ら計449人を派遣する。
総合開会式は10月5日、佐賀市のSAGAスタジアムで行われる。本県選手団の旗手はレスリング少年男子に出場する下村武靖(喜多方桐桜高3年)が務める。
国民体育大会(国体)から名称が変更されて開かれる大会で、「SAGA2024」を愛称に掲げる。
■県勢展望
本県選手団は「お家芸」といわれる陸上や自転車、ウエイトリフティングに加え、若手の有望選手がそろうバドミントンやレスリングで上位進出が期待される。
陸上では、今月23日に開かれた全日本実業団対抗選手権で女子400メートルの日本歴代2位となる52秒29を記録し、好調の松本奈菜子(東邦銀行)に注目だ。昨年の少年男子B3000メートルで優勝した増子陽太(学法石川高2年)は、少年男子A5000メートルで2年連続の表彰台を狙う。また、男子400メートル障害で2021年東京五輪に出場した山内大夢(ひろむ)(東邦銀行、会津高卒)ら実力者がそろう。
ウエイトリフティングは、東京五輪代表の近内三孝(みつのり)(ビックスワンアスリート、田村高卒)が成年男子67キロ級に出場する。昨年、2016年以降では最多得点となる75点を獲得した自転車には、今夏の全国高校総体(インターハイ)で男子スプリントを制した榊枝天旺(てお)(学法石川高3年)ら若手の有望株が名を連ねる。
レスリングは、東北総合スポーツ大会で県勢が4種目を制し、勢いがある。バドミントンはインターハイで上位入賞したふたば未来高の選手を中心に躍進を目指す。