サッカーJ3の福島ユナイテッドFCを運営するAC福島ユナイテッドは、「スマートスポーツパーク(SSP)」構想案の宿泊機能を持つ新たなスポーツ施設について、2026年夏ごろをめどに福島、伊達の両市への開業を目指す。27日、福島民友新聞社の取材に小山淳代表取締役CEOが明らかにした。
整備する新施設は人工芝3面と300~400人を収容できる宿泊施設。両市にいずれかの施設を整備する予定で、主に下部組織の福島ユナイテッドFCアカデミーの練習拠点とするほか、国内外の子どもたちを集めた大会を開く際などにも活用する。トップチームと下部組織、SSPの各機能を組み合わせて人材育成やまちづくりを進める。
小山氏は、チームが今後J1も見据えた舞台で戦っていくために「育成の仕組みづくりが一丁目一番地」と強調。アカデミーからJリーグ選手として活躍するまでに10年程度を要することから、早急な下部組織の充実が重要とする考えを示し「国内外の子どもたちと交流することで優秀な選手を育成し、サッカー以外の多様性あふれる世界観を育みたい」と展望を語った。