医師臨床研修マッチング協議会(東京都)は27日、医学部生らの来年度からの卒後臨床研修先を決める「マッチング」(組み合わせ決定)の中間結果を発表した。臨床研修を担う県内20病院を「1位希望」に選んだ医学部生らの合計は106人(前年比3人増)で、5年連続で100人を超えた。
一方、県内20病院の定員の合計(173人)に占める割合は61.3%(同1.4ポイント増)にとどまった。
1位希望者が定員を上回ったのは、大原綜合病院(福島市)、星総合病院(郡山市)、総合南東北病院(郡山市)、白河厚生総合病院(白河市)、福島赤十字病院(福島市)、公立相馬総合病院(相馬市)、常磐病院(いわき市)の7病院。福島労災病院(いわき市)と福島医大会津医療センター付属病院(会津若松市)は1位希望者が1人もいなかった。いわき市医療センターは本年度から、総合診療重点プログラムでも研修医募集を始めた。県医療人材対策室は「5年連続で100人を超え、県内の病院を選ぶ人数は増加傾向にあるとみている。引き続き臨床研修医の確保に取り組む」としている。
卒後臨床研修は、医学部生らに卒業後2年間、各診療科での研修を義務付ける制度。同協議会は医学部生らから提出された希望順位表などに基づきマッチングを行う。最終結果は10月24日に発表される。