東日大昌平エース・伊奈「奮迅」 秋季高校野球福島県大会

09/29 07:55

◎ーーあいづ球場ーー◎

準決勝 1 2 3 4 5 6 7 8 9
ふたば未来 0 0 0 0 0 0 0 0
東日大昌平 0 0 0 0 0 2 5x 7

(7回コールド)

【東日大昌平―ふたば未来】7回を無失点に抑えた東日大昌平のエース伊奈=あいづ球場

 第76回秋季東北地区高校野球県大会は第12日の28日、あいづ球場(会津若松市)で準決勝2試合が行われた。東日大昌平はふたば未来を7―0、7回コールドで下して決勝進出とともに東北大会出場を決めた。東日大昌平は3年ぶり6度目。

 制球しっかり、適時打も

 東日大昌平が投打で相手を上回り、地元いわきをメイン会場に開催される東北大会の切符を勝ち取った。勝利の立役者となったのは7回を無失点で抑え、打っては6回に適時打を放つ活躍を見せたエース伊奈蓮樹(れんじゅ)(2年)。「絶対に東北大会にいってやるという気持ちで戦った。いわきで戦えるのはうれしい」と胸を弾ませた。

 被安打3、7奪三振の好投の要因は、試合直前まで調整を重ねた「制球力」だ。3回戦で乱れが目立ち、フォームを見直してきた。腕を上げたときの肩と肘のラインやボールに力を伝えるための体重移動を意識。直球と変化球を使い分け、相手打線を封じたこの日の投球を「思い通りに投げられた」と振り返った。

 6回には味方が1点を先制した後に打席に立ち、中前打で追加点をもたらした。夏の福島大会準々決勝で惜敗し、悔し涙を流した先輩の姿を見ていた伊奈。「夏の大会は勝利にあと一本が必要だった。そのためにバットを振り抜くという強い気持ちで臨んだ」と自身を援護する一打を喜んだ。

 目指すのは春のセンバツ出場だ。「秋の大会で優勝して弾みをつけたい」と高みを見据えた。(江藤すず)

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line