◎ーーあいづ球場ーー◎
決勝 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 |
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東日大昌平 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
聖光学院 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1x | 2 |
(延長10回タイブレーク)
第76回秋季東北地区高校野球福島県大会は最終日の29日、あいづ球場(会津若松市)で決勝と3位決定戦が行われた。決勝では聖光学院が延長十回タイブレークの末、東日大昌平を2―1のサヨナラで下し、4年連続18度目の優勝を飾った。
勝利の校歌を歌い終えると聖光学院ナインは笑顔で駆け出し、スタンドの仲間たちと4連覇の喜びを分かち合った。勝利の輪の中、3番手で登板し、好救援で勝利に大きく貢献した管野蓮(2年)は喜びをかみしめる。激戦を終え、「ピンチの場面を踏ん張れて良かった」とほっとしたように語った。
「満点の投球だった」と斎藤智也監督をうならせた。1―0の六回1死一、二塁の場面でマウンドを託された。「逆転されても終盤勝負のイメージだった」という指揮官の思惑はよそに、後続をぴしゃり。続く七回のピンチも三走をけん制で刺すなど堂々のマウンドさばきだった。
勝利目前の九回に同点とされ、「頭が真っ白になった」というが、すぐに気持ちを切り替えた。延長十回タイブレークの守りは野手陣の冷静なプレーも光り、無失点。その裏の攻撃では2死満塁で押し出し四球を選び、「仲間がつなげてくれたので、信念を持って打席に立った」と充実した表情で語った。
チームを救う投球を何度も披露し、自信を付けた一方で、「直球に頼りすぎてしまった」と課題を口にする管野。「変化球で空振りやカウントを取れるようにしたい」と東北大会に向けて気合いを入れ直した。(熊田紗妃)