15日公示、27日投開票で行われる見通しの衆院選を巡り、自民党県連は30日、福島市で選挙対策委員会を開き、福島4区に吉野正芳元復興相(76)=旧福島5区、8期=の後任として元県議の坂本竜太郎氏(44)を擁立することを内定した。7日に開く総務会で正式決定し、党本部に公認申請する。
また、9月29日に衆院選への不出馬を表明した福島2区の根本匠元厚生労働相(73)=旧福島2区、9期=の後任について、矢吹貢一幹事長に候補者選考を一任する方針を決定した。候補者は2区の各党支部の意向を踏まえ、根本氏の長男で弁護士の拓氏(38)を軸に調整が進む見通しだ。
福島4区の候補者に決まった坂本氏はいわき市出身。中央大法学部卒。衆院議員を務めた故坂本剛二氏の長男でいわき市議や県議を務めた。県連の矢吹幹事長は坂本氏について、現職の吉野氏が進めてきた浜通りの復興を引き継ぐことができる人材とした上で「若さや実行力、柔軟な発想力を持ち、これまで(衆院議員)秘書や市議、県議を務めた最適任者だ」と語った。