次世代を担う内外装工事の職人を養成する「職人育成塾ふくしま・いわき校」が30日、福島県いわき市の旧白水小校舎で開校した。人手不足が課題の建設業界で活躍する人材育成などを目的に、未経験者を対象に育成を進める。
同市に本社を置く田村建材や山一緑化土木、大和電設工業、いわきサッシの4社でつくる「一般社団法人職人育成塾ふくしま」が運営する。人材育成のほかに、廃校を活用した地域振興も目指す。
基礎的な技術指導から、就職支援まで行う。初回は10人が11月9日までの30日間にわたり受講する。来年度以降は年に2回程度開校する方針で、受講料は無料とした。
開校式は30日、現地で行われた。同法人の田村哲朗代表理事(田村建材社長)は「地域の活性化に少しでも役に立つことができればと考えている」とあいさつした。訓練生代表の木下季己さん(26)は「育成塾での学びが私たち一人一人の成長と成功につながると信じている」と決意を述べた。