福島労働局が1日発表した8月の雇用失業情勢によると、有効求人倍率は1・24倍(季節調整値)で前月を0・01ポイント下回った。有効求人は3万5999人(前月比0・7%減)、有効求職者は2万9001人(同0・1%増)だった。
労働局は「求人が求職を上回って推移しており、一部に持ち直しの動きが見られる」との判断を維持した。
新規求人は1万2130人で前年同月から4・2%減った。主要7業種別では、製造業、宿泊業・飲食サービス業が前年同月より増えた一方、建設業、運輸業・郵便業、卸売業・小売業、医療・福祉、サービス業は減った。労働局によると、製造業は北米への自動車などの輸出が好調だったことや、資材価格高騰などを受けた価格転嫁が進んだことにより2カ月連続で前年同月を上回った。宿泊業は訪日客(インバウンド)の増加で人手の需要が高まった。