郡山市は2日、市内の高齢者施設で34人が結核に集団感染したと発表した。このうち4人は発症したが、いずれも快方に向かっているという。また34人とは別に、市内の医療機関に勤める60代男性職員1人の発症も確認された。
市によると、市保健所に8月7日、市内の二つの医療機関から、60代の男女計2人が結核を発症したと届け出があった。2人は同じ高齢者施設の関係者。家族や施設の利用者、職員計52人を診断した結果、新たに2人の発症、30人の感染発生を確認した。市は集団感染と判断し今月1日、厚生労働省に報告した。
医療機関の男性職員については、9月13日に発症の届け出があった。市は過去3カ月間にこの医療機関を訪れた約2700人に対し5日から計10回にわたり、説明会を開催する。健康診断も今月中旬から順次実施する。
市は「個人情報の保護」を理由に高齢者施設、医療機関の名称を公表しなかった。